「独り言」ページ・・? 
ブログが主流の時代、今時「独り言」とは・・・
時代錯誤の典型とも言えるこのページは、日常の出来事や、制作秘話・・ 釣行レポート等
あくまでも、私的目線で日々更新して行くページです。

しがないバンブーロッドビルダーの“戯言”と思い、読んでいただければ幸いです。



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   NO29      2006ファイナル     2006.12.28



今年も色々な人に出会えた・・   私にとって、2006年は特別の年でもあった・・

出会いの中に、感動や友情も芽生えた。。

そして自信・・

流行に流されず、他人に流されず・・・

頑なに作り続けて来たパラボリック・・・  その良さを多くの方が受け止めてくれた・・・

この1年を振り返って、本当に充実した年であった。
展示会に行けば、私を目的に多くの方が来場され、試投会でも休む間が無いほど、来て頂いた。

皆さんのお蔭で良いロッドが出来、またそのロッドを手にした時、感動してもらえる。

来年は、今年以上にいい年であることを願いたい。

今年1年ありがとうございました。
そして、2007年もよろしくお願いいたします。




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   NO28      2006年度のキャス練     2006.12.24

11月4日から始めたキャスティングレッスンも、おかげさまで2006年度は終了いたしました。
開講当初は、2〜3人だったのが、回を重ねる毎に多くの方に参加して頂ける様になりました。

地元奈良県は勿論、京都・大阪・三重、遠くは岡崎・浜松からも参加して頂き、
私に取りましてたった6回のレッスンが、非常に思い出深いものとなりました。
何はともあれ、参加されます皆様と出会えた事を喜びと感じております。

今後も変わる事無く、皆様と楽しくレッスン出来ればと思っております。



この記事を見て、参加してみたいとおっしゃる方が居られましたら
是非とも私にアクセスしてください。
心よりお待ちしております。。

2007年は新たにどんな人と出会えるのだろう・・


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   NO27    パラボリックな話  その1   2006.12.14

パラボリックの真髄は、眺めているだけでは、何も伝わらない。

「パラボリックな話」

これから書き示す内容は、パラボリックアクションの優位性や、メカニズム等を
少しでも皆さんにご理解いただくため、またジーニアスロッドユーザーである方々に
より一層そのポテンシャルを活用し使って頂きたく思い、テーマ別に進めていくものです。

「パラボリック理論」

私の求めるパラボリックとは、その原点はペゾン・エ・ミッシェルのPPPアクションです。
パラボリックと一言で言っても、その考えは様々でしょう。

パラボリックとは“パラボナ”つまり放物線のことで、事実上実際のロッドアクションとは関係無く
あくまでも商業的言語で、放物線を描くような綺麗なカーブで曲がるアクションを
総称してパラボリックと言い表します。

放物線の様に、何処にもウイークの無いアクションは、言い換えればそれは、
“プログレッシブ”と呼び、フライロッド史上最も理想的なアクションだと言い伝えられています。

プログレッシブとは、ロッドに掛かる荷重が、そのロッドの一番適した箇所が作用し、
荷重が増すごとにロッドの曲がりの頂点が、バット方向に追従していってくれるメカニズムです。
ジーニアスロッドの原点ともいえるPPPも文字通りパーフェクト・プログレッシブ・パワーの略語です。

このことからも分かる様に、理想とするパラボリックは、プログレッシブであると言うことです。
ただし、私の求めるプログレッシブは、加えられた荷重が最終的にグリップの中まで追従してくれるアクション、
それが、最も理想とするプログレッシブ・・つまり パラボリックアクションなのです。

ループをコントロール出来れば、釣る事の出来ないポイントが極端に少なくなる。

「フライロッドであることの重要性」

ここからの章のパラボリックと言う用語は全て、ジーニアスバンブーのそれを意味しています。

プログレッシブは加えられた荷重に追従していく・・・・!このメカニズムはもうお分かり頂いてると思います。
ロッドに掛かる荷重はラインの長さに比例いたしますが、それとは別にキャスターの振り方
つまり、腕の作用にも大きく関ってくるものです。

たとえば、#4のラインを実際にキャストすると想定いたしましょう。
ロッドティップからおよそ5〜6mのラインが出ていると思ってください。  つまりショートレンジです。

この長さのラインを放出する時、当然ロッドに掛かる荷重はライン5〜6mの重さが加わります。
正確にはライン荷重だけでは無いのですが、おおむねラインウエイトがそのシェアを占めています。
この短いラインをキャストするにあたり、力一杯しかもロッドを大きく振る方は少ないでしょう。
しかし、フィールド条件は様々です。時としてかなりの向かい風でリーダーの先端までしっかりとターンオーバー
させなければいけない条件もあるはずです。

この悪条件で、しかも目の前のポイントにしっかりキャストしたい訳ですが、さて・・どうすればいいのでしょう。。

多くは5〜6mときわめて短いラインをキャストする場合、手首の開閉を中心としたフォームで、
ロッド作用もティップ中心となるものですが、向かい風の強い時には、そのメカニズムでは補えません。
そこで、いくらショートレンジであっても、ロッド全体を出来るだけ大きく曲げてやることで、トルクとスピードのある
ループを放出してやることを要求されます。
つまり、本来一番強いバットをキャスターが意図的に曲げることにより、いくら短いラインでも
曲げ込むと言う行為からロッドは荷重が
増し、悪条件でもその条件に適したキャストが出来ると言うことです。

この意図的な行為は、肩・肘・手首・・・またロッドの移動距離等を加減することにより
フィールド条件に最も適したループの投げ分けが出来るのです。

この行為を完璧に完成させるには、ロッドを振った時、比較的早い段階でバットが作用する
スローテーパーのロッドが最も相応しく、パラボリックは多くの場合そのような仕組みで成り立っているのです。

このパラボリックアクションは、アングラーが要求する全てに答えてくれる
フライフィッシングにおいて、最も理想的なアクションと考えています。

意のままに操れるアクションは、フライロッドであるべき重要性を兼ね揃え、
アングラーであるあなた自身をより進化させていく、最高の武器といえるでしょう。。

・・・つづく・・・


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   NO26    発売延期のお知らせ   2006.12.8

Mastre−PaPaをお待ちのお客様に、少々残念なお知らせをしなければいけません。
来春発売予定をしておりました、マスターパパの販売が大幅に遅れることとなったからです。
この件に付きましては、深くお詫び申し上げます。

今年の7月に最初のサンプルを持参し、度重なるテストの末、9月にはアクションが決定いたしました。
その後、池田氏と入念な打ち合わせの結果、来シーズンいっぱいテストしてみようと言う事になりました。

理由は、ロッドを製作する上で使用いたします材料(竹では無い)を今以上に良いものは無いか?
と兼ねてから模索していた私は、数ヶ月前にある材料と出会いました。
それを何とかしたく、最近になってようやく入手できる可能性が大きくなってきました。
そこで、その材料を使った時、今以上に進化を求められるのであれば、その方が良い・・・!
見つけてしまった以上、可能性があるのであれば、試すしかない・・!
またテストの期間が長く取ることで、細かなチェックも同時にできる。。

そう言う結論に達したのです。

既存する材料と、これから入手する材料との違いをテストする為
新たに新規製作をはかり、実際のフィールドで少なくとも1シーズンはテストし、
良い結果の出た方を、商品としてリリースいたします。

池田氏との最初の取り決めで、絶対に妥協はしない・・!
究極のドライフライロッドを具現化するため
考えられることは、やってみる。その結果、良い方を採用すればいい。。

使って頂く方々に、感動と、衝撃を与えたい・・!

更なる進化を考慮し、考えられる全ての事をやってみたいと思います。
リリースの暁には、感動を与えられるような素晴らしいロッドに仕上がっていることでしょう。

購入予定をされていました皆様には、大変ご迷惑をお掛けいたしますが、
何卒ご理解頂きたくお願い申し上げます。



告知:サンスイ主催トラウトフェスタに参加いたします。」
「詳細はこちらから


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NO25        開眼     2006.12.8

11月より始めたキャスティングレッスンも早いもので
一ヶ月が過ぎてしまった。
と言っても、週1のためまだ5回なのだが、参加されている方々は
それぞれに、熱心に練習されています。

プロショップ経営時代から、正直キャスティングを皆さんに教える事は、私自身7年振りで、
独自練習はしていても、人に教えると言う行為そのものは、実に久し振りである。

しかし、有り難い事にこんな私を信じてレッスンに来てくださる方々が
回を重ねるごとに、多くなってきた。

多くなると問題は限られた時間でいかに的確に指示出来るかである。

三重県からお越しのYさん。
仲間内から師匠と呼ばれるだけあって
その技術はかなりのものである。
10人居れば当然10人共に体格差や筋力の差がある。
理想的なキャスティングを行うために、その人に適した
指導があるのは言うまでも無いであろう。

言葉一つ取ってもそうである・・
出来るだけ簡単な言葉で、しかも分かり易く
かつ、的確にアドバイスしなければいけない。

万が一、生徒さんが私の発した言葉を取り違え
間違った理論を吸収してしっまたら大変であるからだ。

つい先日のことである・・
一人の生徒さんに基本形から取り組んでもらう事にした。

その生徒さんは、手首中心のキャストで成り立っていたため
肘や肩の運動量が極めて少ないフォームであった。
そのため、竿先ばかりに負担が掛かり、ロッド全体を曲げる事が
出来ないため、一定の距離を過ぎるとティップが耐え切れず
テーリングループになっていたからである。

まず、肘や肩をしっかりと作用して頂くため
ウエットフライキャストをして頂くことにした。

肘や肩が作用する頃になって、一つ問題が発生した。
バックキャストでどうしても理想的なティップの加速が得られないのである。

考え抜いた結果、私は一つの誤指導を試みた。
人に教える時、絶対にやっては行けないことを
あえて試みたのであった。。

するとその生徒さんは見事にティップの理想的な加速が得られ
素晴らしいループを作ることが出来たのである。
その生徒さんは今現在、 自主トレに精を出しておられるらしい。

過去には、数え切れない程の人達を指導してきたが、
やってはいけない事で、改善を得たのは異例である。
今、改めて教え方の難しさ、そして時として
御法度でもその人にとっては改善の近道の場合もある
事を、教えられた。

その人にとって適切な教え方とは、
時として生徒さん自身から学ばせて頂く事もある。。
と言う答えがそこにあった。

ほんの一言アドバイスをすることで
その人は、今までとは全くの別人の様に進化していく。。
どんな人でも、思い通りに上手く投げれれば嬉しいものである。と同時に、もっともっと竿を振りたくなってくるはず。
そのなると、短期間にめまぐるしい成長を遂げ、気が付くとフルラインが簡単に投げれる技術の持ち主となるものなのです。

一方、私はと言うと、多くのお客様より教え方を教わっている様に思います。
それが、自分の進化となり、成長させて頂いている・・とも考えています。

このレッスンの本質は、私が教えるのではなく、生徒さんに学んで頂く・・事を一番に尊重しています。
つまり、生徒さん自身で上達のヒントを見つけて頂き、それに対してより上達を具現化するアドバイスをしているだけなのです。

このページをご覧頂いてます皆様で、キャスティングに興味がある方は、是非参加してみてください。
きっと、キャスティングの感性・・いや!フライフィッシングそのものの感性が変わるはずです。。



次のレッスンが楽しみで、待ち遠しい・・
次回は、どんなメニューで皆さんに楽しんでもらおうか・・・



告知:サンスイ主催トラウトフェスタに参加いたします。」
「詳細はこちらから


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 NO24      TROUT FESTA 2006    2006.12.5


来る12月21日プロショップサンスイさんのご好意により
「トラウトフェスタ2006」に参加させて頂くことになりました。
さらにイベント当日は、皆様の前で、バンブーロッドについて
レクチャーをさせて頂く時間まで設けて頂きました。

その内容は、HS/HLのご披露を含め、バンブーロッドを上手に投げる為の
ちょっとした“コツ”や、フィールドにおいてのパラボリックアクションの優位性等、
僅かな時間ですが、出来るだけ分かり易く、お話していきたいと
思っております。

平日開催のイベントですが、お時間のある方は是非お越しください。
皆様のお越しを心よりお待ち申し上げます。

イベント紹介はこちら

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NO23   Master−PaPa 最終チェック  2006.11.24



ブランクを塗装中の
Master−PaPa “HandsomeBoy”
9月の採用報告以来、度重なる打ち合わせで
デザインが決まった。
スレッドカラー・ハンドル形状・リールシート・・
中でもモデル名が少々手こずりながらも、遂に決定いたしました。
コスメ部分が決定した次の段階は
最終チェックです。

そのMastre−PaPaの最終チェックをお願するため
新しいロッドを製作中である。

最終チェックとは、前回の物(採用アクション)と
同じ物を作り、アクション・重量・反発力・曲がり癖等の
バラツキが無いかをチェックいたします。

このチェックを池田さんご本人にお願いし
合格が出れば、いよいよ販売です。

この独り言ページで、Master−PaPa池田浩悦モデルの
開発と販売話をUPして以来、各地から反響かあり
その全貌を知りたい方達が多く居られます。
1日も早く、販売に結び付けたいところですが
今しばらくお待ちください。


初回ご注文の方々には、色々な特典も
考えております。
Master−PaPa池田浩悦モデルの全貌をもう直ぐお伝え出来るはずです。
詳しいことに付きましては、またこのページでお話いたしましょう。


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    NO22       レッスン開講     2006.11.10


11月4日(土)無料キャスティングレッスンが開講となりました。
当日は天候にも恵まれ、穏やかで、正にキャスティング日和と言うに相応しい日でした。
少数のレッスンとなったこの日は、一人ひとりのアドバイス時間が多くとれ、
来て頂いた方々に、満足して頂いたと思っております

大阪から参加のNさんはご夫婦での参加で、ご主人は相当お上手なキャスティングでしたが
奥さんはまだ初級段階で、ダブルフォールの練習で終了しました。
でもこの奥さん!私が見るところ、センスがお有りの様ですので、今後が楽しみです。
実は密かに、旦那さんより上手いキャスターに成長してもらおうと思っております(笑)


明日は第2回目のレッスン日です。
あいにく今のところ天気予報は曇りのち雨・・・
おまけに北の風が少々強いよう・・・
明日は遠方から2名様が宿泊でご予約いただいております。
万が一、土曜日が駄目な場合は特別に日曜日に変更しようと考えています。

今後、遠方からの参加をご希望されます方はご安心ください。
当日が駄目でも、翌日に変更いたしますよ!
折角、遠方から来て頂きますので、しっかりレッスンして帰ってください。

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NO21         試投会・・・    2006.10.31

去る10月28日/29日の両日、東京都墨田区アルカキッド屋上にて
つるや釣具店主催 バンブーロッドフィールドフェアが開催されました。
そのイベントに私(ジーニアスロッドメーカー)も僭越ながら出席させていただきました。

当日は両日とも天気に恵まれ、多数のバンブーフリーク達が来場され、
大変な盛り上がりを見せていました。

今回のイベントは、ハンドクラフト展とは少し違い、
出展者のロッドを全て試投できると言うイベントで、来場されました方々は
思い思いのバンブーロッドを気の済むまで振っておられた様です。

試投会のはずが、何時の間にやらレッスンに・・
で・・・私のはと言うと!

予想外の展開でした。。
もうすでにジーニアスロッドを持っておられる方は勿論。 
このサイトやDVDをご覧頂いて一度振ってみたい
とおっしゃる方に結構来て頂きました。。

珍しい例??では、生新藤キャストを見たい!
そんな方も来場され、2日間に渡り
非常に有意義な時間を過ごさせていただきました。

ジーニアスロッドは一本一本に全てコンセプトが
存在いしてします。
ただ、このコンセプトは作り手側がどのような場面を
想定し作るか・・に過ぎません。
使う側は、コンセプト通り使用しないと駄目では無く、
自分自身に合ったロッドを使用していただく
事をお勧めいたします。
フライロッドとは、どんなレンジでも自由自在にループをコントロールできることが条件です。
ファスト・・ミディアム・・スロー・・
多種多様なアクションはあっても、どれも皆自由自在なコントロールが出来なくては
フライロッドとしての価値は半減してしまい、使い物にならないものです。。

ショートが得意なロッドはロングが苦手・・
ロングが得意なロッドはショートが苦手・・・??

そんなことは絶対にありません。。

どのレンジでも自由自在にコントロール出来るロッドは、全ての距離でパーフェクトに作用するはずです。
少なからず、ジーニアスロッドはそう言うパーフェクトを追求しております。

今回は桑島氏も駆けつけていただき、少しの時間でしたがHS/HLをご披露していただきました。
また、トーナメント時代の仲間も数名駆けつけていただき、皆さんにジーニアスロッドを振っていただきました。

ジーニアスロッドを手にした殆どのお客様は、改めてパラボリックアクションの素晴らしさを
ご理解頂けたのではないかと、感じております。

今年度のイベントは全て終了いたしました。
次回は、またまた「つるやハンドクラフト展」にて皆様にお会いできればと思っております。

その節は、更なる進化を遂げ参上したいと思っております。
今回、ご来場いただきました皆様にはこの場所をお借りし、お礼申し上げます。

ありがとうございました。。
桑島氏によるHS/HLキャスティング・・ロッドはパラボリック「ホスキンス」

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NO20        私に出来ること。     2006.10.14


ここ数ヶ月間、ほぼ毎日と言えるほど、独自キャスティングレッスンを行っている。
11月から始まるレッスンに備えると言う意味もあるが
自分自身の活性化を図るため・・
また、テクニックの衰えをチェックするためでもある。

キャスティングテクニックには、終着点が無い。
つまり、これで十分である・・その結論は無いと考えている。
究極に究極を重ねる事により、
そのテクニックからフィードバックされたロッドが誕生する。

自分を通り過ぎるラインが、まるで口笛を吹いた様な音を立てて飛んでいく。。

正にHS/HLループである!

まずは、つるや試投会で披露してみよう。
そして・・ 11月からのレッスンで余すことなくそのテクニックを
存分に身に付けていただこう。。

と同時に・・・

ジーニアスロッドのポテンシャルに驚いていただこう!!


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NO19         僭越ですが・・・教え鱒!    2006.9.27


ジーニアスロッドメーカーでは、2006年11月よりキャスティングレッスンを開講いたします。
バンブーロッドビルダーである私が何故レッスンに踏み出したのか・・?

理由は2つ!

もっとバンブーロッドの素晴らしさを伝えたい。。
そして、キャスティングを習得することにより、今以上にフライフィッシングの
本質に触れていただきたい。。

参加希望されます方ならどんなレベルの方でもOKです。
遠方の方も大歓迎! 古都奈良の観光ついでにレッスンしてみませんか・・?

毎週土曜日午後2時より2〜3時間程度
奈良県浄化センター内自由広場にて。
・・・料金無料・・


詳細はこちら

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NO18         ブラボー!マスターパパ    2006.9.13


遂に完成した。
達人シリーズ第1弾 池田浩悦アクションが・・・

9月8日に2回目のテストロッドが完成し、早々池田氏に送った。
1本は、前回の2本の中間アクションだが、ティップが前回と違って、
曲がりの頂点を後ろに持ってきた
物と組み合せた物。
もう1本は、比較的きついテーパーを持ったティップに、スローテーパーでありながら
非常にトルクのあるバットを組み合せた物。
この2本のロッドを禁漁まじかの時期ではあるが、テストしてもらう事となった。

私自身この2本のロッドを完成するにあたり、幾度と無く試投をしたが、
どれも甲乙付けがたく、まずまずの出来栄えであった。
7月に秋田に持参した2本のロッドの改善部分がどれも皆、見事に改善されていた。
「これならイケる! きっと気に入ってもらえるはずだ!」
自信と少しの不安・・・ まるで合格発表を待つ学生の気分とも言える複雑な心境で池田氏の連絡を待った。

このMaster−PaPaシリーズに池田浩悦の名前を借りる事が決定した時
池田氏と最初の取り決めがあった・・
その公約とも言える取り決めは、“絶対に妥協しない事”であった。
「これも良いけど、こっちも良い・・」は有り得ない!
『これしかない!!』を具現化することである。

自信たっぷりと言いたい所だが、気の弱い私は?? 池田氏の“ダメだし”に些かビビリながら
その一報が届くのを待っていた。

9月10日夜・・自分の目を疑うようなメールが届いた!

待ちに待った池田氏からのメールである。
その内容はこうであった。

今日釣りして一本の竿にビックリ(〃▽〃)近距離 中間距離 リストをきかした時にピュッ!!
速いサイクルで展開出来る釣りは正にドライフライアクション!プレゼンテーションは早くて完璧!
しかも4番ライン25Mが完璧にプレゼントの連発!
芝生の上ではロングが?だったのがまるで嘘みたいです。
赤いスレッドを巻いたバットとCティップ!これで決定します(^▽^)
スー○ーマー○ルマークUを4番ラインでは完璧超えましたね!釣りして楽しいです。これで行きましょう。
新藤さんへ
興奮覚めない池田より

正に達人シリーズ第1弾が生まれた瞬間であった

その夜、池田氏とは時を忘れ,語り合った事は言うまでも無い・・・


パラボリック崇拝者でドライフライフィッシングをこよなく愛する人達には是非とも使って頂きたい!
近距離から遠投までアングラーが要求する全ての事に答えてくれる・・
言いかえれば、どのレンジにおいても自由自在にループをコントロールできる・・・
それが,信のドライフライロッドです

アクションが決まった次なる段階は、外観デザインである。
早ければ、今年中にはリリース出来るはず・・・・
正式に信のドライフライロッドの誕生です!

ご覧頂いてます皆様の中で、この達人ロッドをもっと知りたい!
詳しいアクションを知りたい・・!
そんな方は遠慮無くご連絡ください。

文章では書き切れないエピソードをお伝えできる事でしょう。
info@genius-rod.com


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NO17         イベントを振りかえって。     2006.8.19

2006年度の今年も北海道に行って参りました。
このイベントは今年で丁度3回目を迎え、昨年以上に沢山の人々にご来場頂き
真夏の炎天下にもかかわらず、大変な盛り上がりを見せました。

今回イベント会場となったのは、函館と札幌の2都市で
同じ北海道でもその地域性でお客様のコンセプトが違い、函館と札幌では
全く相反する客層で、アシストしてくださったショップさんの色と言うかスタイルが
非常に良く出て、楽しい時間を過ごさせていただきました。
イベント内容は前回同様、私のレクチャーをはじめ、ジーニアスロッドの試投・・
そして、今回初めての試みでも有るジーニアスロッドによるワンメイクトーナメントでした。

レクチャーでは、パラボリックアクションの優位性やキャスティングにおけるロッドの作用等
実際のキャスティングをご覧頂きながら、バンブーロッドの素晴らしさをお伝えする事が出来たと感じています。

試投会では、持参致しました数々のロッドを、一様に皆さんに振っていただき
ジーニアスロッドのポテンシャルを感じていただいたと思っております。

毎年この様なイベントをさせて頂き、素直に感じるのは
参加されます方々は、何方も皆、キャスティングレベルはかなり高いと言う事。
そして、ロッドを選ぶ基準は、どれだけ道具として完成しているのか?
つまり、けっして流行や見た目に左右される事無く、正に真髄をついた道具選びをされると言う事です。

北海道のみならず、少しづつではありますが、ジーニアスロッドファンが増えてまいりました。
私にとって、心から有り難く、感謝しております。
そんな方々の共通点は、フライフィッシングはキャスティングをしっかり覚え
綺麗なフライで綺麗な魚を釣る!
正にフライフィッシングにしか出来ない素晴らしさを、根本的にご理解しておられる方々ばかりです。

そんな本物アングラー達に心から「言いロッドだね!」と
言って頂ける最高のロッド作りをこれからも目指していきたいと思っております。
今回はもう一つの目玉・・?
ジーニアスロッドワンメイクトーナメントを開催致しました。

このトーナメントは、協会にも登録していない言わば『お遊びトーナメント』ですが
私自身常日頃からこう言った『お遊び飛ばし合いっこ』をしてみたかったのです。

この企画は随分と前から私の心の内にあり、それとなく業界関係者にもその考えを投げ掛けてまいりました。
ただそこで何時も言われていたのが、「飛べば良いってもんじゃないですからね」・・
その言葉を聞く度に、“凹んで”きたのです。

本当にそんなのでしょうか???

フライロッドはまずキャスティングがしっかり出来ないと未完成なロッドです。
たとえは、10ヤード以内で釣りをしていても、10ヤードがMAXなロッドを欲しがる人が居るでしょうか?
10ヤードをしっかり釣るにはそれ以上の能力があるロッドで無いと全く意味が無いと考えています。

フライロッドは、何時の時代でも常にアングラーよりレベルの高い物でなければならない。
たとえ、『お遊びトーナメント』と言えどもその奥底には深い意味があり、
決して「飛べば良い・・」だけではないのです。

そんな様々な意味からこのワンメイクトーナメントを実行させていただきました。
函館は今正にトーナメント全盛期とも言え、参加されましたその殆どが、トーナメント/アングラーズ問わず
その技術の向上に日々鍛えておられる人達でした。

日頃、勝つ為の練習をされている様で、バンブーロッドを振ることになれておられない方が多く
バンブーの振り始めは、少し戸惑いがあったようです。
しかし、流石キャスティングのつわもの達! 
そのロッドに慣れて来た頃には、素晴らしいループでぶっ飛ばしておられました。

札幌は、古くからフライフィッシングをしている方も多く、キャスティング技術も相当な方ばかりで、
バンブーロッドを振るに当って、上手にラインをロッドに載せ、トルクのあるループで飛ばしているのが
実に印象的でした。

同じロッドを使い、同じラインを使い、しかも3投の合計で勝敗が決まる!
トーナメントのように、1本良いのが出れば良い!・・ではなく
3本共に真剣勝負!
1本たりとも気が抜けない『お遊びトーナメント』

地面から引き離したラインを、その時点でシュートに理想のバックループを作り出す。
バックで理想的なループを作れれば、次に控えるフォワードのループに必ず反映する・・

そんな技術を習得した者は、決して言わないであろう。
飛べば良いってもんじゃないからね・・!   とは。。
たとえそのロッドが何番であったとしても・・・


今回を振り返って、北海道の皆さんには改めて、アングラーの本質的なあり方!
また、フライフィッシングの素晴らしさを教わった気が致します。

北海道と言えども、日中の気温は30度を越える灼熱の8月
うだるような暑さの中、多数参加していただきありがとうございました。
皆さんとの楽しい時間は私の思い出となり、その思い出が
新しいロッドの開発のヒントに繁栄する事でしょう。

また、そんな素晴らしい人達の父となり母となるショップオーナー
函館のラストチャンス様。 札幌のゴーグランド様。
お世話になり、本当にありがとうございました。

お二人の、お客様を思いやる気持ちが、テクニックとなり、姿勢となり
素晴らしいアングラーの手助けとなっているのでしょう。

是非 来年もお会いしたいと、心より思う次第です。

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久々の更新です。
これから書き示す内容は、20数年に渡る私のフライフィッシング暦において、
今だかつて無い体験と経験の報告である。

NO16          北の聖地へ      2006.8.3

7月8日伊丹発9:30JAL2171便に友人と2人で乗っていた。
到着は秋田空港である。

私にとって、生まれて初めての秋田行きであった。
目的は勿論・・釣りには他ならないだが、私にとってもう一つ大切な
目的があり、この秋田行きを実行した。

尺には程遠いが素晴らしい体色。
これが秋田のヤマメである。

第1章 憧れの地」

私がフライフィッシングに夢中に成っていた1984年頃
フライに関する情報は少なく、毎日の様に本屋に立ち寄り
少しでもフライに関する記事が載っている雑誌があれば
兎に角買いあさり、穴があくほど読んでいた・・
そんな記憶は、おじさんになってしまった今でも
鮮明に覚えている・・

徐々に情報誌も増え、その内容も海外の真似事から
本格的に日本で使えるテクニック等が紹介され始めた。

丁度そんな頃であった。 フライフィッシングと言えば
“秋田”と言うほど、秋田県に関する記事が多く
その殆どが、尺ヤマメ、尺イワナであった。

それ以来私の中で、秋田県は特別な思いが
芽生えていたのである。

二つの夢」

幼心に秋田に憧れ、中年アングラーは20数年に渡る夢を
叶える為、遂にこの聖地に訪れたのであった・・・

昼に少し早い時間に秋田空港に到着し私達2人は
事前に手配してあった、レンタカーに乗り、
青森在住のGOU氏と合流し、目的のポイントに向かった。

今まで、来ようと思えばいくらでも来れた筈・・
しかし、タイミングと言うか縁が無かったと言うか
秋田に来る事が出来なかった・・

丁度去年のF.Fフェスタの時である。
私の竿に興味を持ってくれた青森のM氏がはるばるフェスタに
私を尋ねてくださった。

「仲間は皆 新藤さんのロッドを見たがってましたよ」

全くありがたいお言葉であった。

この時期はひたすら上流を目指す

麗なキャストで釣り歩くGOUさん
流石師匠が達人だけあって、その釣りは
しっかりと受け継がれていた。。

その後度重なるM氏とのコンタクトの中、M氏の
仲間でもあるGOU氏と出会う事が出来た。

私にとって、GOU氏との出会いこそが、2つの夢を
現実にする扉であった・・・

さて、夢の話は少し置いておいて、釣りの話を致しましょう。

GOU氏と合流し、まず最初に案内してもらったのは、
通称「カゼノタニ」で、
川幅10mにも満たない小さな川であった。
その流れは、いたって女性的な流れで、
一見にして、フライを流すのに特別高度なテクニックが
必要では無いように思えた。

しかし、フラットな流れは、ちょっとでも近寄ると
魚が走ってしまう・・
想像以上に、離れて釣らなければ釣れない・・
しかも、木々はポイントに覆い被さり、まともにオーバーヘッドキャスト
が出来るポイントが少ない・・

少し考えて見れば容易に想像は付くはず・・
こんな川だからこそ、大物が居付き、ヤマメやイワナの宝庫である事を・・

この川で、まともに魚と対面するには、キャスティング技術が物を言う!
つまり、フライフィッシング本来の技術を習得した者だけに
釣る事の許される、まさに聖地であった。

ドライフライの場合、特別な条件を除いて、基本的には
ナチュラルドリフトである。
無駄なアプローチは一切せず、一番良い場所に1発で
フライをプレゼンテーションする!
これが、この秋田の儀式であった・・
その訳は、狙いは大物1本であるからだ・・!

手を出せないポイントには大物が潜む
9寸ほどのイワナ! 柳が水面に覆い被さった向こう側から待ってましたと飛び出した。

木々がトンネルの様にポイントに被る。
ロッドティップより低い位置にループを作り
比較的狭いループでキャストする。
水面に被さる木々を上手く交わす為、様々なキャスティングを
用い釣って行くのだが、流石聖地・・!
思い通りのアプローチさえしてやれば、魚はあっさりと
大きなフライを咥え込む。

使用フライもハックルをビッシリ巻いた、ワイルドキャナリー
や、ジャシッド・・ その他既存のスタンダードパターンを
4Xのティペットに結ぶ。

つまり、浮力と視認性が命であるドライフライの
本質的な条件がそのまま生かされる川であった。

少しでも浮力の乏しいフライを使うものならば
忽ちフライは沈み、折角良いポイントを流しているにもかかわらず
全く魚は反応してくれない・・

その訳はこう言う事である。

キャスティングに制約のあるこの川では
悠々とフォルスキャストが出来ない事の方が多い。
つまり、水気を吸ったフライをキャストによって乾かす事が
非常に難しく成るからである。
思い通り釣れた魚は、その魚体は何であれうれしい!  それが大物であればあるほどモチベーションが上がる!

GOUさんの的確なアドバイスのお陰で、1つ目の夢であった秋田での釣りは堪能できた。
秋田の川と言っても多種多様である。
私達が釣り歩いた川は、正にフライフィッシングの真髄があった様に思う。

何かとイージーに成って来ているフライ事情・・
それもフライとして否定するつもりはない!
しかし、それは道具だけがイージーに成ったに他ならない・・
技術がイージーに成っているわけではない。

しっかりとループを作り、近付くのではなく、出来るだけ離れた所から
的確にポイントにアプローチする。
そして、魚がフライを咥えるのに十分なナチュラルドリフト・・・

流れたフライに大物が飛び付く!
フライフィッシングの真髄が、この北の聖地・・秋田にあった。

「第2章   もう1つの夢・・」
Master−PaPa  Koetsu Ikeda Model  今はまだテスト段階である


バックハンドキャストは池田氏の専売特許である
「達人との出会い」

今回、秋田遠征を決意したのにはもう1つ訳があった。
丁度1年ほど前から、私にはある野心が芽生えていた。
あくまでも野心であった・・のだが・・

その野心とは、達人と呼ばれる人達の名前が付いた
ロッドをシリーズに加えたい!
そう考えていたのであった。

しかし、達人たる者、ロッドに関するコンセプトや
拘りは相当の物である・・
その達人達を唸らせるにはこちらとしても
今まで以上に真剣勝負である事は
言うまでも無い。

丁度その頃、ジーニアスロッドも目まぐるしい進歩を
遂げていた時であり、自分の中で確信が持て始めた頃でもあった

あのHS/HLでお馴染みの、桑島氏もその一人で
私のロッドの良き理解者である事が
その進化を物語っている・・と考えている。

続いては、秋田の達人
その人の名は・・
「池田 浩悦・・」である!

池田浩悦』
最近では紙面に顔を出すことは無くなったが、その昔
秋田と言えば、池田浩悦・・であった!
この名前を聞いた本物?フライマンは驚かれるであろう。
あの池田浩悦さんが私のロッドに名前を貸して下さるのだから・・

池田さんとの出会いは、そのお弟子でもあるGOUさんの口利きで
成立した。  正に私にとっては夢のような話であった。

池田さんとの事前の打ち合わせで、私にこう伝えた!
「私はペゾンのスーパーマーベルMK2を愛用していました」
「それに変るロッドが出来るのなら、喜んで協力しますよ!」
「2本マーベルを折ってしまって、今の1本は怖くて使ってないんです」

池田さんを驚かせたい!!!
嫌が上でも力が入る・・

考えた結果、2本のタイプの異なるロッドを持参する事となった。

いよいよテスト開始である・
GOUさんと待ち合わせた場所に、池田さんも駆けつけてくださった。
駐車場で持参ロッドを披露し、私なりのコンセプトを説明すると、明日の釣りを待てないと見て
池田さんはその駐車場でロッドを振り始めた。

第一印象はまずまずであった。
池田さん曰く・・「実際に釣って見ないとまだまだ解らないが、素晴らしいロッドです」
私は、池田さんとの出会いを心より喜んだのであった・・
マインドアングラーの人がここに居る!! 私はアドレナリン全開であった・・
画像では距離感が掴めないが、相当な距離からのアプローチでる。
2日目・・いよいよ池田さんとの釣りである。
兎に角、ロッドをテストして欲しかった私は、その殆どを
池田さんの釣り時間に費やしてもらった。

兼ねてからどのような釣りをされるのか?非常に興味があったので
丁度良い選択であった・・

テストの場として案内してもらった川は、通称「ヒルノカワ」で、
池田さんが大好きだと言う川であった。
その川も昨日GOUさんに案内してもらった「カゼノカワ」
とその渓相は非常ににている。

池田さんは、その「ヒルノカワ」を見るなり
「いや〜! 素晴らしい水量です。」
「ここ数年、こんな素晴らしい流れは久し振りですよ」
「恐らく10年に1回あるかないかの流れです」
「このヒルノカワは新藤さん達を歓迎しているのでしょう」

全く達人は言う事も“粋”である。

早々に身支度を済ませ、入渓をした私に飛び込んできた光景は、全く驚きの連続であった。

池田さんが川に立っただけで、空気は張り詰めた・・
キャストしたループは確実に20ヤード先のポイントを捕らえた・・

流れるフライはまるで本物のカゲロウのように、流芯をふわふわと漂う・・
そのフライにヤマメが躊躇う事無くばっさりと咥える・・

一切の無駄は無く、流れるようなリズムで遡行する姿は、やはり達人・・
あの本に書き表されている事を、実際にやっている人がここに居る・・

私もそれなりにフライはやってきた方である。
過去の経験から、少々上手い人を見ても、特に熱く成る事はなかった・・
しかし、今日は全てが違っていた・・
目からウロコである・・

時に不安にさえ成った・・
こんな素晴らしい人が本当に私ごときの竿に名前を借りて良いものか・・?

しかし、ハードルは高い方が遣り甲斐があるものだ!
そんな葛藤とも言える2人の自分は、池田さんの釣りを見続けた・・

良い物を作る為、池田テクニックを観察・・ こうなると瞬きすら勿体無く感じてしまう

時折池田さんは、ロッドに付いて自分の思いを私にアピールしてくれる。
池田さんの思うフライフィッシングとは何か? ロッドアクションのあり方を含め
そのコンセプトを話し合うに連れ、私も全くの同意見とお互いに理解し合えたと実感できた。

私にとって、今回の秋田釣行は本当に至福の時であった・・

GOUさんに出会えなかったら池田さんにも出会えていないはず・・
元をただせば、青森のMさんがF.Fフェスタに来て頂かなかったら、根本的に成立はしていない。

私の知人は、人の出会いをこう語っている・・

「人は出会うべきして出会う物である・・ 偶然は有り得ない」・・と!

秋田の素晴らしいアングラー達と偶然ではなく、出会うべきして出会ったのであれば
その人に恥じない様 ただただ良いロッドを作る・・
これが私に課せられた宿命・・なのかもしれません。

サンプル第2段を9月に間に合う様にと、約束を交わし、
池田さんとの別れを惜しんだのであった。。

池田さんも私のロッドの良き理解者である
その後 池田さんとは情報の交換に度々メールで
やり取りをしている。

その内容を一部皆さんにご紹介したいと思っております。

・・・・メール・・・・
今回初めてお会いしたにもかかわらず、大変なお心使いを頂きました。
ありがとうございました、そしてまたお疲れ様でした。
今やっとこの一週間の出来事を冷静に思いだし、
改めてお礼申し上げます。
新藤さんと出会えて本当に良かったと思っております。
冷静になって考えてみれば
こんなに自分のフライフィッシングを評価してもらって、
果たして新藤さんの目指すペゾンを越えるロッドの
達人シリーズにふさわしかったか、そんな気持ちです。
また沢山の情熱と刺激を頂きました。
あなたの作るロッドに恥をかかすことの無いよう、
また心新たにしています。
自分の意のままになるパラボリック、
ロングフレックス&ロングリフト、ティップだけを曲げて、
あるいはバットから最大に曲げて釣りが出来る
そんなジーニアスロッドに夢を感じます。
またじっくりとお話しで機会があればいいですね
新藤さんへ ヒルノカワも最高の水で我々を歓迎してくれました
        池田より

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NO15          でかっ!!!      2006.7.7

凄い・・ 凄すぎる・・・

取引先のキロワールド社より連絡が入った。
「北海道で凄いレインボーが釣れたらしいですよ」
「それもサマードラゴンで!」

つい最近、札幌のGo−Groundさんに納品した・・あのサマードラゴンで!

この場では、余計な事は書かないでおこう。
兎に角ご覧頂きたい。

私はその写真を見た瞬間、あまりの凄さに声が出なかった!

Go−GroundさんのHP
トップページの写真をクリックするとアングラーのコメントもご覧頂けます。

『追加』 7月13日

67cmのネイティブレインボー 魚と言うより怪物である。

2〜3日前 Go−Groundさんから写真が届いた。
改めて見ても、やっぱい凄い・・!
ここまで大きくなると、フッキングからランディングまでの凄まじい
戦いは、容易に想像がつかない・・
それも、#6の竹竿で・・・
尾びれで大きなリールが隠れてしまう・・のでは?


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NO14       Master−PaPa      2006.7.7


私は、今週末に大阪伊丹空港から秋田へ向かいます。
それは、ある人に会う為に・・



兼ねてからその方に因んだロッドが作れればいいのに・・
そう考えて止まなかった。

まさか夢が現実になるとは・・

ここ数年前から私にはある構想があった。
その構想とは、達人と呼ばれる人々の名前が付いた
ロッドを作ることである。

その達人達は、その昔紙面を賑わした人であったり、
表には出てこないが、ご当地ではかなり有名な人であったりと
古き良き時代をご存知の方には、その名前を聞くだけで
“鳥肌”が立つほど、
その顔触れは草創たるメンバー達である。

その達人達のロッド・・・

シリーズ名はマスターパパ
「Master−PaPa」

達人達の親方とでも解釈して頂きましょう。

中には、テストも最終段階を迎えているモデルもあり
近年その全ぼうをご案内したいと思っています。

全6モデルを完全発表するまでには、
もうしばらく掛かりますが
その達人達の右腕となるロッドを皆さんにも体感
して頂きたい! 是非とも・・

既存ジーニアスシリーズとは一味違う
ジーニアスロッドの最高峰・・
Master−PaPa!!

誰よりも完成が楽しみなのは、実は私です・・!

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NO13         琵琶鱒      2006.6.22

およそ100年前から琵琶湖に生息している、琵琶鱒

『琵琶鱒』

この精悍な面構え・・
琵琶湖に琵琶鱒が初めて放流されたのは、今からおよそ100年ほど前と言われている。
その昔、多くのアングラーはこの琵琶鱒を釣りたくて、多種多様の思考錯誤を繰り返してきたが
その努力の甲斐も無く、幻の魚として言い伝えられてきた。

しかし、近年漁具等の発達により、徐々にでは有るが琵琶鱒の生息域や回遊コース等
様々な情報が明らかになり、最近では60Cm級が釣れたとも聞いている。
幻から現実へと確実にその実績が証明されてきているのである。


体調43Cmと小ぶりだが、正に琵琶湖の王に相応しい風格である。

この素晴らしい琵琶鱒を目にした者は、まるで情熱と言う魔法をかけられたかの様に
魅了されてしまう・・・

釣りたい・・ 絶対に釣りたい・・

残念ながら、キャスティングにおける実績は、今現在は無いが、
様々な情報の全てをリンクさせた時、確実に成立すると信じている。
度重なる釣行で、感じる物があるからだ・・

釣れる! きっと釣れる・・



「関西圏における湖のトラウトフィッシング」
実現すれば、最高に楽しい・・
そんな夢のような状況が現実に成る時まで・・
琵琶湖に通う・・

関西の新しいステージを開拓出来る事を願って・・・

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NO12     新しいページの考察    2006.6.19


この独り言ページをご覧頂いてます皆様、平素はジーニアスロッドメーカー
を御ひいきに賜り、誠にありがとうございます。
これからも皆様にとりまして、面白い情報や、楽しい情報をUPして行きたいと考えております。
どうか懲りずにお付き合い頂きます様、お願い申し上げます。

さて今回の内容は、当HPの新しいページ開設のご案内とお願いです。

その新しいページとは、「在庫及び製作状況」です。
今現在、当社商品をご注文頂きましてから、お客様のお手元に届くまでに
1.5〜3ヶ月のお時間を頂いております。
これは仕事の詰り具合によるものに他ならない理由ではありますが
基本的にこちらの仕事具合が優先したシステムです。

ジーニアスロッドメーカーでは、開業当初からマシンカットによる製作を続けてまいりました。
ブランクの製作工程の90%がこのマシンカットによるもので、
これは、出来るだけ早い時間で商品を作り上げる・・・
出来るだけ、お客様を待たせない・・
また、瞬時に正確な三角を作り出す・・
そう言った様々な利点要素からマシンカットを採用してまいりました。

しかしながら、いくら早く出来ると言ってもお客様をお待たせしているのは事実です。
事実上、バンブーロッドは時間が掛かる!が定説であり、待って買わなければいけない・・
これが現実であり、常識?とも受け取れる状況が現在です。

お待ち頂いても「欲しい」お客様には、この様な現実をご理解頂けていますが、
「直ぐに欲しい」方も少なくないのも現実です。

この「直ぐに欲しい」お客様は、“待って買うもの”の現状をご理解頂けないのではなく、
「直ぐに手に入るのであれば欲しいけど、待ってまではいいや・・」
これが本音ではないかと、私は考えております。

そこで、今回の新ページ「在庫及び製作状況」は
今、在庫は何が有るのか? 今、何を作っているのか? また、いつ頃出来るのか?
等の情報を発信する為のページです。

例えば、「何月何日からパラボリック“サマードラゴン”を3本製作致します」
「内2本はオリジナルで、1本はペゾンタイプです」
「ブランクが出来上がりました。明日より仕上げに入ります」
「完成予定は、何月何日です」

こう言った感じで、
当社で人気商品を皮切りに全モデルを少量ですが、今までの仕事に加え順次製作して行きます。
勿論、製作途中にご希望であればご予約も承りますし、カスタムもお受けできます。
また、製作以外のご注文に関しましては、今までと同じでが、在庫票なる物をUPし
むこう3〜6ヶ月辺りの製作スケジュールをご紹介して行きたいと考えております。

新ページ開設にはもうしばらくお時間が掛かりますが、近々UP致します。
しばらくお待ち下さい。

ご覧のお客様で、ご意見・ご質問等ありましたらご連絡下さい。
お客様の生の声をお聞かせ頂ければと思っております。
何か良きアドバイスがあれば、教えていただければ光栄です。

info@genius-rod.com
ご意見・ご希望・ご質問・アドバイス等宜しくです。



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NO11         再び・・・!       2006.6.5

6月1日一本の電話が入った・・
受話器の向こうは鳥取のエキスパートM氏である。
『また、えらいもん釣ってしまいました』
「え〜〜! デカイのがでたの???」
『40ありましたよ・・!それと、それよりデカイのに切られちゃいました』
『今 来てもらうとデカイのは確実です・・!!!』
今回の鳥取釣行は、この1本の電話から始った・・・

この所の教訓は、“いい時に直ぐ行け”である。
と言うのは、「今良いから」と聞いて、予定を立て、「じゃあ何月何日に行きますよ」
・・・これが良くない!
そのタイムラグが状況を変えてしまうからである。

私はGWに大物を仕留められなかった悔しさを胸に
早々 友人U氏と鳥取を目指すことにした。


6月3日
GWに小さいながらも数の出た“秘密の場所”?に取り敢えず
入渓することにした。
大物はこの時期どうしてもイブニングになるので、しかた無い
選択である。 
斑点の綺麗なイワナ。日当たりが良い所から出た。

GWに入ったポイントより少し下流からスタート・・
入渓して直ぐに20センチそこそこの綺麗なイワナがドライに飛びつく。
奈良から同行したU氏も調子良く 次々とイワナをポイントから引きずり出す。

顔を出すイワナはどれも皆 綺麗な魚体でサイズは望めないが
ここぞと言うポイントからは、全て反応してくれた。
全くGWの時とは大違いであった・・・

昼過ぎまでこの“秘密の川”で過ごし、その後イブニングに備え
軽く仮眠の予定が・・ 二人とも爆睡であった・・・

午後6時半に私達を誘惑したM氏とN川で合流。
このN川はGWに入れ食い状態に成った川である。
昨晩羽化したのだろう?体調2Cmほどの黒いセッジ

一通りの打ち合わせを済ませ、M氏とU氏がペアとなり前回正に
もぐら叩き状態であったポイントに入渓・・
私は、一人その下流部から釣り上がることにした。
期待とは裏腹に、ハッチは少なくライズも無い・・・
だが、日が沈むに連れ少量ではあるがメイフライのハッチが始った。

それまではイマイチだった反応が急に良くなり、イワナ達が騒ぎ出す。
やはり、この川は凄い・・ 前回と同じである。
23〜5センチのイワナが出るわ出るわ・・

落ち込んだ流れが流木に当り、流れがヨレている小さなポイントに
コロラドキング#10が流れた時、一際大きな魚体がそのフライをくわえた。
ネットに収まったのは、尺に少し届かない綺麗なイワナであった。
初日のイブニングで釣れた泣尺イワナ・・
この日は、この魚を最終に終了。
離れて入渓したU氏は25〜6イワナを何本か釣ったらしいが・・ 大物は出なかったようである。

明日は、これまた“秘密の川”に案内してくれるらしい・・
一体、ここには何本“秘密の川”があるのだろう??
期待に胸を膨らませ・・  本格的に爆睡・・・・
日当たりの悪い場所の岩魚は色が濃い。  ストロボ撮影のため白く見えるが・・・
6月4日
打ち合わせ通り、二つ目の“秘密の川”に入渓。
この川は、N川の最上流部にあたり、車を止めてから、入渓に20分
出渓に40分と実にアクセスの悪い、私の最も苦手な川であった。

しかし、入渓して驚いた・・ 確かに川幅は狭く、正に谷・・と言う表現が
ピッタリなフィールドではあるが、岩に付く“コケ”が青々とし、水量、水温共に
年間を通して安定している事をもの語っていた。
水は限りなく透明で、至る所にイワナの住家であるポイントが点在している
素晴らしい谷である・・

何年もこの鳥取に通っている私でさえ、初めて目にする光景であった。

相変わらず私は、テストロッド「ハニーブレッド」を手にし、
素晴らしき出会いに備えていた。
渓はすっかり夏であった。
入渓前、案内役のM氏は私に対抗?してか、ペゾンを車から出してきた。
『今日はペゾンでいきますよ!』
「お〜〜〜っ! 本家本元じゃないっすか〜」
『これはほらっ!この前、新藤さんにレストアしてもらった・・』
「あ〜っ!あれね!このアクションが忘れられずこの竿作ったんですよ」
「ハニーブレッド7’3”・・」
そんな会話をしながら、足が笑う事を覚悟し、3人は20分の道のりを
体を斜めにしながら、斜面を降り続けた。

入渓から出渓まで約4時間のコースである。
食料をバックに詰め、最高のイワナとの出会いのスタートである。

この日は、3人が同時に遡行する状態である。
M氏が『1匹釣ったら交代しましょう』
本家ペゾンとの2ショット・・
「1匹交代ですか?」
「じゃあ釣れなかったら、ず〜〜っと釣ってていいんですね?」
そんな冗談を言いながら・・本当でない事を祈った。

しかし、心配する事は全く無かった。 
直ぐに1匹釣れ、また釣れ、またまた釣れる・・・
自分の順番が回ってくるのが異常に速い・・・
冗談ではない・・ドライフライをリフレッシュし、フロータントを付けている
間に、順番が回ってくる。 嘘のような本当の話!

こんなに楽しい釣りは久し振りであった
思い起せば、20数年前、地元天川で友人と2人、面白い様に
アマゴが釣れた・・ その時も休む間も無く順番が回ってきた。
そんな時代が天川にもあったのだ・・
渓には至る所に山葵が群集している。
4時間の楽しい時間はあっという間に過ぎ去り
いよいよ期待のイブニングである。

昨日と同じN川であるが相談の結果、上流を目指す事となった。
過去にM氏が43Cmを釣った場所であり、つい先日それより
デカイのを掛け、5Xを切られるほどの大物がドライに
飛びつく・・正にパラダイスとも言えるポイントだそうだ!

少し速い夕方、車止めから歩く事、30分
時間計算をし、パラダイスポイントに丁度7時過ぎに着ける様
少し下流から入渓・・・

相変わらず、23〜5Cmイワナが釣れてくる。
2日間に渡り、もう十分なほどイワナを釣った。
狭くて浅いプール。イブニングになると至る所でライズの雨が降る。
この上、どれだけ釣れるのだろう・・?
しかも、2日間に渡り入渓した川は、一部を除いて全て天然魚だと言う。
鳥取県の人口より、イワナの方が多いのでは? 正にそう思えるほどイワナの数は半端ではないのである。

その事実を確信したのは、午後7時を過ぎた時のことであった・・・


目的のポイント・・つまり、パラダイスポイントに到着したのは、7時前であった。
ここには、大物が住むポイントが3ヶ所あり、3人が別れて入るのに丁度良かった。
私は、真中のプールを釣る事になった。
このプールは水深が浅く、流れ出しの左岸側から木が張り出し、川幅の半分はその木に占領されている
比較的小さなプールであった。

そのポイントの説明を一通り受けている時、気の早いイワナが開きでライズし始めた。
見るからに小さなイワナが、何かを水面で捕食している・・しかし水面には、これと言った虫がハッチしているような
気配が無い。  こんな事はよくある事で、たとえその正体が解ったところで、そのサイズに合わせたフライを
チョイスできるはずが無い・・ このイブニングの時間帯には。

私は、全て真っ白いマテリアルで巻いた#10のパラシュートを5Xのティペットに結び
その時を待った。

最終日・・待望の尺上イワナ。 薄暗い中、ゆっくりと白い大きなフライを吸い込んだ。
時間が経つにつれ、ライズが激しくなって行く・・・
辺りが薄暗くなった時には、「何処にこんなに居てたのだろう?」と思うほど
ライズの雨が、小さなプール全体で始った。

流れるフライが大きな波紋と共に水面から消える・・
20Cmほどの小さなイワナが立て続けにヒットする。

10匹近くそのサイズばかり釣っただろうか?
かなり辺りが暗くなった時、先ほどと同じ所で一際大きな波紋と共にフライが消えた・・

フッキングしたのは先ほどまでの20Cm級とは明らかに違う引きである・・
強い! 強すぎる・・
ロッド「ハニーブレッド」のティップが水面近くまで曲がる・・

寄せては行かれ・・その繰り返しを幾度となくした後、彼は漸く観念したのか
ネットに収まった・・

それは、見事な魚体の32Cm天然イワナであった。

こんな綺麗なイワナは見た事が無い。
沢の居付きイワナは腹がオレンジで大変綺麗であるが、その綺麗なまま大きくなったような
何とも言えない、素晴らしいイワナであった。  それも尺オーバーで・・


写真を撮り終えた時には、すっかり辺りが暗くなり、2日間の楽しい時が終了した。

今回、急な話で鳥取行きを決定し、半ばごり押し同然での釣行であったが、
最高の時間を過ごす事が出来た。

これで、ロッド作りにしばらく専念できる・・・・はず!

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NO10      第3回北海道イベントのお知らせ!    2006.5.31

今年の北海道イベントのスケジュールがようやく決まりました。
2004年に初めて北海道入りして以来、今回で3回目です。

今年は恒例のカリキュラムに加え、ジーニアスバンブーによる
『ワンメイクミニトーナメント』を企画しています。

近年、アングラーズクラストーナメントが北海道でも大変盛んで、
かなりの盛り上がりを見せ、キャスティングの面白さや重要性が
多くのアングラーに理解されています。

そこで今回はアングラーズの盛り上がりにあやかり、バンブーロッドの
ワンメイクお遊びトーナメントを開催する事に成りました。

あくまでも”お遊びトーナメント”ですので、勝敗は別として
参加されます方々には、楽しんで頂ければと考えております。
また、ミニトーナメントとは別に、私(新藤)との1対1対決!
題して『新藤チャレンジ』
たるゲームも行い、私に勝った人(函館、札幌各1名づつ)
記念品を進呈致します。

このイベントの詳細はHPにてUPしております。
参加は自由で、北海道の方でなければNGって事はありません。
わざわざ北海道までこのイベントの為に参加!!
ってなぐわいにパワー全開の方”大歓迎”

ご多数ご参加 心よりお待ちしております。
詳細はこちら

http://www.genius-rod.com/topic21.html


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NO9      これはいい〜〜よ!!    2006.5.23

待ちに待った偏光グラスが昨日届いた。
想像していた以上に“格好いい”

前回の記事で書いた「クリップオン偏光」が遂に出来上がった!
持参した、フレームに“ピッタリ”と合うクリップオンである。

今回お世話になった、眼鏡店は、千葉県の
『カトウ・オプトワークス』さんで、
出来上がるに至るまでの間、加藤さんと幾度と無く
電話で打ち合わせをし、決めたのが写真のタイプだ!

本来、誰にも教えたくない・・・のだが、
こんな良い物  黙っては、いられない・・

世の親父フライマン達よ!
手元の作業でメガネを付けかえる、あの面倒臭さから開放される!
実に具合の良いシステムだ!!!!!

遠近両用と、クリップオン・・
どちらも誂ているので、少々金額ははったが、
お金を出した価値は、十分あった・・!

普段の釣りには、出来るだけ余計な持ち物をベストに
入れない主義である私は、従来の偏光グラスでさえ、ポケットが
膨らむ・・と言う理由から、入れたくなかった。

しかし、このクリップオンは実に薄ぺったい・・
これなら不必要な時でもベストに入れておける!
もし、必要とあらば、色違いをもう一つ作っておけば
その日の天気に対応できる・・


たかがメガネに結構“ハマッテ”・・鱒!


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NO8      今年も健在なり!    2006.5.13

去る5月3日、4日の両日友人のU氏とT氏そして私の3人で
鳥取に行ってきた。
現地ではトーナメント仲間でもあったM氏と合流し、計4人
の釣行である。

M氏は鳥取在住の名フライマンで、自宅を1歩外に出ると
ヤマメやイワナの宝庫とも言える、無数の河川が直ぐそこにある
とても恵まれた環境に住む、大変羨ましい人である。
今回も、私達が鳥取に行くと言う事で、
案内役を買って出たくれた。

まだ奈良県でトーナメントが開催されている頃
それに参加する為に、M氏は度々奈良県に訪れていた。

「新藤さん!一度鳥取に来て下さいよ!」
「素晴らしい釣り場に案内しますから・・」
その会話がきっかけで、M氏との付き合いが始った。

あれから8年と言う月日が流れた。
この地は、私にとって様々な思い出がある、大好きな釣り場である。
M氏が言う様に、フィールドは素晴らしい流れを形成し
尺ヤマメや尺イワナの宝庫であるからだ。


今年もあの素晴らしいフィールドの素晴らしい
ヤマメやイワナに逢いたくて、車を走らせた。


例年、GW辺りからイブニングライズが盛んになり
本流では、尺ヤマメがあちらこちらでライズする時期である。
しかし今年は全国的に季節が遅れ、まだまだ朝夕の
寒暖の差が激しく、フィールドの状況もいまいち“パット”しない。

案の定、初日の朝は、5月だと言うのに、フリースを羽織らないと
少し肌寒い日で、川は静まり返っている・・

時間が経つに連れ、気温はぐんぐん上昇し、
日のあたる場所では、少し暑さも感じるほどである。
水面では、あちらこちらでメイフライのハッチも始り、
魚達の活性がこれから上がって行く合図とも言える
花火が打ち上げられた様にも思えた・・

私は『スペントバジャー』の#12を4Xのティペットに結び
釣り続けた・・

この『スペントバジャー』は使う度に感動する!
水面を流れるその姿は、正にメイフライその物である。
このフライを食わない魚は居ない・・と思うほど
見事に、本物に成り代わり、その役目を果している。

しかし、その期待とは裏腹に、ここぞと思うポイントでは
反応は無く、2流ポイントで数匹の小さなヤマメ
が顔を出しただけであった。。

2日目は、昨日とは打って変わって暖かい朝であった。
気温は午前8時だと言うのに14度あり、風も穏やかである。

私達一行は、昨日の川の下流部に向かった。
ウェーダーから伝わる水の温度も気持ち良い・・
昨日の寒さ・・冷たさ・・が嘘の様に
全てが違っていた。


核心部からは小さいながらもヤマメが飛び出し、
確実に私のフライを捕らえた・・
しかし・・・
気温の上昇と共に、ヤマメの活性が下がって行った。
釣れない時間帯の訪れである。

私達は少し遅目の昼食を済ませ、河川を変え
今度はかなり上流部を目指す事にした。

こうなると頼りになるのは、やはり地元パワーである。

「鳥取が良いらしいよ!」と言う余所者情報だけでは
こうは行かないであろう・・

地元だからこそ穴場は熟知しているしからである。

車を20分ほど山手に走らせて到着したその川は
川幅2〜3mの沢であった。
しかし、この沢も尺イワナが沢山に居ていると言うから
全く、この地には驚かされる。

流石に最上流部・・
肌にあたる風も涼しく、水温も冷たい。
早々に二手に分かれ、岩魚釣りの開始である。

沢と言えども比較的開けている。
テストも最終段階を迎えている7’3”「ハニーブレッド」#3
が丁度良いスケールの川である。
入渓して早々、可愛いイワナが挨拶をしてくれた。
その後小さなポイントの開きから先ほどと同サイズの
イワナを追加し、この川を後にした・・

同行の友人2人もお互いに数匹のイワナを釣り
沢釣りの面白さに満足のようであった。

時刻は午後4時を少し回った頃である。

私達は今回、本命であったN川に向かった。
この川はヤマメよりもイワナが多く、そのサイズも
過去に48Cmがドライで出ているほどHOTな川である。

つい先日も、奈良から友人のS氏が訪れ尺イワナを
釣っている・・・

午後5時頃、いつもの様に2人1組2パーティーに分かれ
上下流に分かれ入渓した。
2〜3ポイントを釣り上がった時、流れの筋でライズを発見・・!
すかさずキャスト・・・ 出ない????
しかしライズは徐々にそのサイクルを早めて行く。
一番良い所でフライにドラグが掛かった瞬間・・“バシャ”
「そうか!フラッタリングか・・・!!!


ポイントの少し上流側にポジションを変え、流れを横切らない
様に、適度のテンションでフライを操縦する。

流芯の脇をロッドティップを小刻みに動かし
フライに命を吹き込む・・

数十センチ流れた時、一際大きな白いフライが吸い込まれた
27Cmのイワナがロッドを絞り込む・・
しなやかでありながら“ハリ”のある新作予定の7’3”
「ハニーブレッド」がしなる・・
しかし、この程度の魚では満足できない・・と言わんばかりに
「ハニーブレッド」のバット部が抵抗するイワナを
意とも簡単に引き寄せる。

パターンが分かってからは、ポイントというポイントから
まるで、私が名人になったと錯覚を起すくらい
出るわ出るわ・・で!
正に入れ食い状態・・・・であった。

平均23〜25Cmのイワナが我先にとフライを吸い込む。
日が西に傾くにつれ激しさを増してくる。

イブニングというステージ・・
刻々と視界が閉ざされて行く・・
だが・・・
結局、尺イワナは出てこななかった。

鳥取と言うフィールド!
やはり素晴らしい所である。
残念ながら大物との出会いは無かったものの
GWと言う連休に楽しい釣りが出来た事は有難い。

ロッドをテストする場としても打って付けである。
時期を見て、今一度行ってみる事にしよう。。

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NO7  親父の宿命・・  2006.5.1

ここ数年前から自覚はしていた。
そろそろ老眼が入ってきていると・・・

きっかけは、携帯メール! あの小さな液晶画面に映し出される
これまた小さな文字・・
年を重ねるごとに、携帯を持つ手が離れて行く・・

フィールドでは、小さなフライにティペットが通りにくい。
やっとの思いで通したティペットも本線を切ってしまう始末・・

「ウォ〜〜〜〜〜〜!」
思わず大声で唸ってしまった事も度々!!!
とうとう自分も“親父の宿命”を背負う時が来たか・・

現実を受け止め、昨年から手先仕事に老眼鏡を掛けている。
掛けて初めて分かった・・!
世界が変る。。  ぼやけていた文字も
“クッキリ・・スッキリ・・”

日常における問題はクリアできた。

次なるはフィールドでだ!
フライを結び変える度に、偏光から老眼鏡にしかえる?
かなり面倒くさい・・!でも仕方が無い。

そんな時、救世主現る・・

「カトウ・オプトワークス」のカトウさんである。

カトウさんは、偏光レンズを最も得意とする眼鏡店を
営んでおられる世の親父達の強い味方である。

何が強い味方って・・?

実は自分のフレームにあったクリップオン偏光を
特注してくれる人である!
しかも、フリップアップもする!
「これは良い・・・!」

今までのクリップオンは形が・・・?
それに、フレームも“決まりキンチャク”

幼い頃から目だけは良かった私は、偏光もサングラスも
気に入ったフレームや色を選べた! 今までは・・

こんな私にとっては、カトウさんのサービスはありがたい!

ならば!と早々に新調したのが右の写真。
遠近両用メガネである!

ここにカトウさんに特注クリップオンをお願いする
と・・いうわけである。

これで、あのフライ交換の度の面倒くささから開放される!
後は、カトウさんから出来上がって来るのを待つだけだ!

これでまたフィールドに行く楽しみが、一つ増えた。。


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NO6  今年も彼女に逢えるだろうか? 2006.4.24

私は、サクラマスの魅力に取り付かれ
聖地・・九頭竜川に取り付かれた一人である・・

昨年の冬は各地で大雪が降り、災害がおきるほど
異常気象であった・・
そのせいもあってか、例年に比べ今年は、
全体的に釣れている人が少ないと聞いている。

GWが明けた頃には水位、水温共にベストだろう・・
残り少ない時間を“彼女”の為にそろそろ通ってみよう。

そして・・

彼女達の聖地へ行くその時まで、ささやかな夢に浸ろうか。
今年も“彼女”が微笑んでくれる事を願って・・

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NO5   ロッドの話・・  2006.4.21

タイトル:NO3ロッドアクションフィーリングの話の続き・・・

前回のお話は、「同じリズム」で振れる事が大切だとお伝え致しました。
では、この同じリズムをもう少し掘り下げて、進めて行く事に致しましょう。

ここで言う同じリズムとは、生理的感覚の事です。
つまり、同じシリーズやシリーズ中でもアクション記載が同じであれば、たとえ番手違いであったとしても
キャスティングフィーリングの生理的感覚を同調させる事により、「同じリズム」で振れる事を意味しています。

私はロッドを開発するにあたり、幾つかの条件を定め、この条件を満たさせた物のみ商品にしています。

その条件とは・・

1)使用目的を明確に分ける事・・
2)キャスティングにおいて、ラインをロードして行く時の“気持ち良さ”を持たせる事・・
3)ロッドの振り始めから、振り終わりまでの“アーク”に大きな違いがない事・・
4)キャスターが感じる“ロッドの曲がっている感”に反しての“パワー”を持たせる事・・
5)最大のパワーとスピードを加えた時、しっかりと“ロッドが付いて来れる”事・・

これらの条件をコンセプト別に同調させる事により、「同じリズム」を具体化しています。

続いて、キャスティングレンジです。
このキャスティングレンジは、シリーズやアクションによって変ります。
つまり、コンセプトよっては、たとえライトラインであっても、ディスタンス寄り・・と言う事も有るわけです。

ラインウエイトによるキャスティングレンジは、軽ければ短く、重ければ遠くが一般的です。
コンセプトが決まれば、その番手に一番“気持ち良いキャスティングレンジ”を確保し、上記5項目を
加える事により、どの番手に持ち替えても「同じリズム」で振る事が出来ると考えています。

一見して非現実的なアクションは、『パラボリック』だから“成し得る技”だと信じています。
キャスターと一体化したと言っても過言ではない『パラボリックアクション』を
皆さんも是非 体感してみてください!

一度振ると、きっと・・とりこになる事請け合いですよ・・・!


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NO4  本当はコルクが良いのにな〜! 2006.4.14

ロッドをデザインする際、何時も思う事がある。
リールシートは本当は“コルクが一番なのに”・・と!
しかし、多くのユーザーは良質のウッドシートを求める。

確かにウッドはロッドその物に高級感を与え、
その種類をを変えるだけで、様々な風合いが生まれる。

ただ、使用するリールによっては、フィッティングが難しい。

その昔、リールシートのフィッティングは、ハーディのフットに
企画しておけば、殆どのリールがフィットする・・と
言われた時代があった。

これは、言いかえれば世界中のフライリールのフットデザインが
ハーディのそれに合せていたからである。
ところが近年、リールメーカーの数だけフットデザインが有る!
トータルデザインを優先する事で、様々な肉厚の物が出ている。

この現実は、まったくビルダー泣かせである。
100%のフィッティングを求めた場合、メーカーの数だけ
リールシートを用意しなければいけない事になる!
右の物に合せれば、左の物にはきつ過ぎたり、左の物に
合せれば,右の物には甘かったり・・となる訳である。

100%のフィッティングを考えた場合、やはり素材は
“コルク“であろう・・コルクは良い・・

どんなリールを付けてもフィッティングする!
使用中にリールを落す心配が無いから、釣りに集中できる!

しかし、世間では高級感が無い・・と言う理由で、
コルクシートはまだまだ受け入れられていない。。

こんなにいい物なのに・・


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NO3  ロッドアクションフィーリング 2006.4.5

常日頃 私がロッドを作る上で、基本条件以外に
最も大切だと考えている事を聞いてください。

基本条件とは
フライロッドとして宿命を受けたロッドはキャスティングが容易く
誰が振っても使いやすい事が最低条件である。

これは
家で例えれば、基礎が出来たにしか過ぎない。
車やバイクで言えばシャシであり、フレームである・・

つまり、それが無いと次に進めないほど重要で
有ると同時に、当たり前の事である。

その基本が有った上で、コンセプトに適応する
形を作って行くのが物作りの姿であろう。

これが私の考える基本条件です。


この基本条件がクリア出来れば、様々な
コンセプトと共に、様々なロッドが誕生するのですが、
私が最も大切にしているコンセプトは
「同じリズムで振れる」
と言う事です。

つまり、どの番手のロッドもそのシリーズの中においては
キャスティングリズムがほぼ同調している事が
大切だと考えます。

例えば、釣行の殆どが渓流で#3ロッドを多用している人は
たまに誘われて、湖や大川で#6以上のロッドを振った時
そのロッドの強さに躊躇し、自分のロッドにも関らず
慣れるのに多少の時間が掛かる・・
こんな経験をされた方は少なくないはず・・

もっとリアルな話では、相棒のロッドが気に成り
「ちょっと振らせて・・」
っと貸してもらったのは良いけれど、何とも手を焼いた
思いをした方も居られるでしょう。


この現象は、日頃自分のリズムを崩さないと振ることの出来ないアクションで有る事が原因で、如何なる番手であっても
普段のリズムに“ハマッテ”いれば、全くストレス無く
その日の釣りを楽しむ事が出来るはず・・


アクションと言うものは、人によって好き嫌いが
はっきりと別れます。

私のロッドが好きだ・・!
とおっしゃる方々が、次のロッドを・・と考えられた時
最初に気に入って買って頂いたロッドとは
大きく異なったアクションであれば、どうでしょう?

次のロッドを検討して頂いた時、必ず何処かのショップや
各地で開催されている展示会で、手にとって確認しないと
安心できない・・と言う事になります。

シリーズとは、何を目的に作っているのか?
その目的がコンセプト通りであればOKです。
ただ、そのシリーズの中で、長さ・番手等 様々な
モデルが有るのであれば、キャスティングフィーリング
を同じにする事で、どの番手を持っても、同じリズムで
振って頂く事が出来るはずです。

その結果 『物を見なくても買える』事になり
お客様が安心して買って頂ける条件だと思っております。

この同調するフィーリングはフライロッドを作る上で
とても大切な事だと、考えています。
・・・・・・・つづく・・・・・・



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NO2  読みが当った!今後の期待大かも? 2006 4.3

気に成るポイントや河川は
誰にでも一つや二つはあるものである。

その“気に成る場所”は何らかの事情があり
中々手が出せなかったり、行けなかったりするのも
常である・・・

つい先日、新しいロッドのテストを兼ねて、
その“気に成る”河川に行ってきた時の話・・

その川は、街中を流れるその県でも有名な河川だが
「この川には魚(アマゴ)は居てないのか?」
と、思わせるほど解禁当初と言うのにも関らず、
釣り人が殆ど居ない川である。
しかし、その上流部にはアマゴを放流している!
何十キロも離れているとはいえ、居ないわけがない!

友人を誘い、その“気に成る”川にダメ元で出かけた・・
ポイントに到着したのは午後1時過ぎであった。
水面からは既にメイフライのハッチがピークに達していた。

しかしライズがない・・・
やはり居ないのか・・?




そう思っていた時、流れの脇でライズがあった。
流速はドライフライを流すのに申し分ない流れでは有るが
ポイントまで少し距離があるのに加え、足元の流れが
反転流となり、着水したラインは流れとは逆方向に
流され、長い距離をナチュラルドリフトするのが
非常に難しい流れでなのだ・・

ティペットを少し長くし、何とか攻略できた時
私のフライがライズ共に消えた!!
フッキングと同時にロッドは弧を描き大きく曲がる・・
水中では激しく頭を振る・・
大きい!と確信した私は慎重にやり取りをし
ネットに収めた・・
なんと・・28センチの体こうのある太ったアマゴであった。

やはり居てたか・・・!
読みが当った嬉しさと、尺には満たなかった物の
満足いくアマゴが釣れた事に感動であった。

その後20センチ強のアマゴを追加・・
友人も23センチの綺麗なアマゴを釣り、
この川にアマゴが存在することを確信し竿を納めた。


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NO1 記念すべき第1話 2006.4.1

今日から私の新しいページがスタート致します。

丁度 季節は春・・・
春は様々なドラマの始まり・・
別れの春・・
出会いの春・・

私も今年で44歳、人生の折り返し・・
この世に生を受け、様々なドラマがあった・・
喜び・・ 悲しみ・・ 達成・・ 絶望・・

さぁ今年はどんなドラマが始るのだろう・・?


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http://www.genius-rod.com